高齢者うつとは

年を取ることによる喪失感

高齢者は年を重ね経験を積んでいるので、精神的に成熟した大人であると考える方も多いですが、実は高齢者になると体力が衰えたり、健康を害したり、親友や親族との死別などがあり、また一人暮らしの孤独感なども重なり、うつ病になることが多いです。
高齢者だとたとえうつ病になったとしても、他の病気だと思われることもあり、うつ病だと周りの認知が遅れることも多いです。

うつ病は認知症と同じぐらい高齢者によく見られる病状であり、患者数としては男性は40代、女性は30~70代の方がうつ病になりやすいです。
特に高齢者になると男性よりも女性の方がうつ病になりやすいのです。
先に記載したように、若い世代の人間関係などで精神を病んでうつ病になるのとは違い、高齢者は身体機能の低下や友人知人との別れや、定年による社会から離れたことによる喪失などからうつ病となります。

高齢者のうつ病の特徴

高齢者のうつ病では、若い世代の精神的な喪失のような症状はなく、耳鳴りやめまいや手足のしびれなど自律神経系の不調、頭痛や腹痛などの身体的不調が特徴であり、体調が悪くなるような病気にもかかっていないのに、体の不調を訴えるのが特徴です。
その他には、物忘れが多いと訴えたり、身体に異常がないのに心身の健康を気にすることが多くなります。
お金があるのに貧困だと考えたり、被害妄想にとりつかれたりする方もいます。

このような症状が出ていても、周囲の方は高齢者だから仕方がないと考えることも多く、医者に診せない、医者に診せても精神面のことは話さないということもあります。
また高齢者では疾患を抱えている方も多いので、そのような症状を診て、うつ病に気づくのが遅れることもあります。

前段階の症状が出たら医者に診せる

高齢者のうつ病になる前段階としては、慢性的な疾患、単身生活、経済的困難、社会的サポート不足などの身に置かれている高齢者はうつ病になりやすいです。
以前にうつ病になった方も再発することもあります。
女性の高齢者もうつ病になりやすいです。

うつ病を発症した場合でも、高齢者なら認知症と診断されることも少なくありません。
認知症も集中力の低下や気分の落ち込みなどうつ病と同じ症状が出るので、区別をすることが難しいです。
認知症とうつ病を区別するなら、CDTテストや認知機の検査やMRI検査などをしなければなりません。
またうつ病と認知症を合併している場合もあります。
看護する側が不安を感じた場合や、高齢者の心身の不調に気づいたとき、高齢者が不調を訴えたときなどは、高齢者だと思ってしょうがないと考えずに、すぐに医者に診せるべきです。
放っておくとうつ病の発見が遅れます。