外国人介護士の増加の理由

介護士不足

現在の日本の介護施設では介護士不足が問題となっており、一部の介護施設では閉鎖するところもあります。
高齢化社会を迎え今後は介護士が100万人必要とされていますが、少子化や介護人材不足により、この人数を日本人だけで補うには、今のところ厳しいと見込まれています。
昔は正社員の介護士が多かったですが、それが非正規となり、そして派遣を使うところも出てきています。

そんな介護士不足を補おうと外国人介護士を採用しているところも増えてきており、介護現場で働く外国人の姿も見かけられます。
外国人が介護士として働くためには、まず介護施設で3年間働き、その後介護福祉士の受験を行い、そして介護士となります。
技能研修という名目で中国・フィリピン・ベトナムなどから人材を受け入れていますが、その現状は上手くいっていないません。
外国人を日本で、しかも手厚い介護が必要な現場で働くには、様々な問題があります。

日本語の問題

まず問題となるのが日本語が話せないと介護現場で働くのは難しいです。
そして仮に日本語が話せたとしても、介護をする高齢者のはっきりとしない言葉を時には聞いて理解しなければなりません。
そのためには経験が必要ですが、外国人にはそれは難しいです。

もう一つの問題として介護福祉士の試験の合格率があります。
これは日本人の試験合格率が65%とさほど高くない中で、外国人になると35%と更に低くなります。
この試験に合格しないと介護士となれませんが、その試験が大きなネックとなっています。

低賃金な現場

介護の現場では3Kと言われる、きつい、汚い、給料が安いという現場であり、日本人でもあまり待遇はよくありません。
待遇は良くないのに、仕事はきつく時には残業もあります。
病院で働く介護士よりも、介護施設で働く介護士は年収で数百万円も安いです。
これは大きな問題として、介護施設での利益を介護士に分配していないということがあります。

このような状況の中で、介護施設にやってくる外国人介護士にも同じように待遇は悪く、低賃金で重労働をさせることとなります。
介護現場での待遇が悪いので、どんなに介護施設が外国人介護士を受け入れたとしても、現状は定着率が悪く、働いている外国人介護士の何割かは辞めてすぐに帰国してしまったケースもあります。

介護士不足を解消するには、大きな問題として介護士への待遇を改善する必要があります。
安い給料なら、今よりも給料を高くして、1人でも多くの介護士を受け入れるべきです。
介護現場を改善すれば、日本人の介護士も自然と増えていき、外国人介護士を受け入れなくても介護士が十分足りるようにもなるでしょう。
高齢化が進み老人が増える現状では、一刻も早い改善が求められます。